2008.09.10
機器購入、再び(その2)
ヤフオクで「Cisco 26」と検索してみると、パーツなども含め100件以上が引っかかってきました。
ルーター本体は30~40件。 下は2,500円から上は50,000円まで、価格は実にさまざまです。
私たちが狙うのは、IOS12.3以降を搭載していて、(Fast)Etherポートが2つついている中古品。
Serialポートがついていれば、モアベターです。
UB川さん:「思ったより安いんだね」
S野さん:「使えるポートが少ないからでしょう。 これなんかBRI(ISDN用のインターフェース)が4つも付いてたって、使い道ないし。 我々にとっては、実質1Etherポートですもん」
N村さん:「理想的なインターフェース構成だと、こんどはIOSが古くなりますね」
私たちが探しているようなスペックだと、出品時は安くても、結局は25,000~30,000円で落札されているようです。
柏木:「後ろのフタがないのもありますね。 埃で壊れそう」
UB川さん:「ここにモジュールをはめるのか。 そっちもいろいろ出てるね」
S野さん:「・・考えてみたら、モジュールを買い足すって手もあるのか」
N村さん:「これはどうです? 1Ether,IOS12.3(22)で4,900円。 1Etherモジュールと合わせて、10,000円以下ですよ」
全員:「おぉ~!」

[Cisco2610] [NM-1E_①]
これで1台は決まりましたが、もう1台がなかなか見つかりません。
結局、IOS12.1ラインのマシンを買うことにしました。 さすがに"show running-config"が使えないことはなさそうですし、人生には妥協も必要です。
元々の1FastEther/1Serialカードに、1Etherモジュールを加えて、約13,000円。 これなら許容範囲内です。

[Cisco2620_sh ver] [NM-1E_②]
お次はスイッチです。 「Catalyst 29」で検索すると、200件も出てきました。
こちらはほとんどがスイッチ本体。 見るのが大変です。。。
まず価格で並べ替え、IOSのVersionなどチェック。 ルーターとはまた違って、12.1ラインが最新みたいです。
S野さん:「Version幾つならOKとか、ぜんぜん分かりませんね。 12.0が多いようだけど」
UB川さん:「これはもう、値段で決めちゃおうか?」
選んだのは、IOS12.0(5)WC17のCatalyst2912XL-ENと、IOS12.0(5)WC10のCatalyst2924XL-EN。 価格は、2912XLが4,900円、2924XLが2,500円。
ポート数の少ないほうが高いのは、IOSが新しいからかな?

[Catalyst2912XL-EN] [Catalyst2924XL-EN_sh ver]
選定が済んで、いざ入札!という時になって、ちょっとした問題が発生しました。
ヤフオクで5,000円以上の商品に入札するには、"Yahoo!プレミアム会員"にならなくてはいけません。
月額294円はいいとして、指定銀行が4つしかないのがやっかいです。
UB川さん:「ウチ(会社)の銀行はダメか。 新規開設してたら間に合わないし・・」
とりあえずO塩さんのポケットマネーから出してもらうことで、ここはクリア。
2~3日ですべて落札に成功。
入札時より多少値上がりしたものもありましたが、送料も含めて全部でおおよそ35,000円でした。 まずまずの買い物だったと思います。
そして、ダンボール箱が立て続けに送られてきました・・・
ルーター本体は30~40件。 下は2,500円から上は50,000円まで、価格は実にさまざまです。
私たちが狙うのは、IOS12.3以降を搭載していて、(Fast)Etherポートが2つついている中古品。
Serialポートがついていれば、モアベターです。
UB川さん:「思ったより安いんだね」
S野さん:「使えるポートが少ないからでしょう。 これなんかBRI(ISDN用のインターフェース)が4つも付いてたって、使い道ないし。 我々にとっては、実質1Etherポートですもん」
N村さん:「理想的なインターフェース構成だと、こんどはIOSが古くなりますね」
私たちが探しているようなスペックだと、出品時は安くても、結局は25,000~30,000円で落札されているようです。
柏木:「後ろのフタがないのもありますね。 埃で壊れそう」
UB川さん:「ここにモジュールをはめるのか。 そっちもいろいろ出てるね」
S野さん:「・・考えてみたら、モジュールを買い足すって手もあるのか」
N村さん:「これはどうです? 1Ether,IOS12.3(22)で4,900円。 1Etherモジュールと合わせて、10,000円以下ですよ」
全員:「おぉ~!」


[Cisco2610] [NM-1E_①]
これで1台は決まりましたが、もう1台がなかなか見つかりません。
結局、IOS12.1ラインのマシンを買うことにしました。 さすがに"show running-config"が使えないことはなさそうですし、人生には妥協も必要です。
元々の1FastEther/1Serialカードに、1Etherモジュールを加えて、約13,000円。 これなら許容範囲内です。


[Cisco2620_sh ver] [NM-1E_②]
お次はスイッチです。 「Catalyst 29」で検索すると、200件も出てきました。
こちらはほとんどがスイッチ本体。 見るのが大変です。。。
まず価格で並べ替え、IOSのVersionなどチェック。 ルーターとはまた違って、12.1ラインが最新みたいです。
S野さん:「Version幾つならOKとか、ぜんぜん分かりませんね。 12.0が多いようだけど」
UB川さん:「これはもう、値段で決めちゃおうか?」
選んだのは、IOS12.0(5)WC17のCatalyst2912XL-ENと、IOS12.0(5)WC10のCatalyst2924XL-EN。 価格は、2912XLが4,900円、2924XLが2,500円。
ポート数の少ないほうが高いのは、IOSが新しいからかな?


[Catalyst2912XL-EN] [Catalyst2924XL-EN_sh ver]
選定が済んで、いざ入札!という時になって、ちょっとした問題が発生しました。
ヤフオクで5,000円以上の商品に入札するには、"Yahoo!プレミアム会員"にならなくてはいけません。
月額294円はいいとして、指定銀行が4つしかないのがやっかいです。
UB川さん:「ウチ(会社)の銀行はダメか。 新規開設してたら間に合わないし・・」
とりあえずO塩さんのポケットマネーから出してもらうことで、ここはクリア。
2~3日ですべて落札に成功。
入札時より多少値上がりしたものもありましたが、送料も含めて全部でおおよそ35,000円でした。 まずまずの買い物だったと思います。
そして、ダンボール箱が立て続けに送られてきました・・・
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2008.09.04
機器購入、再び(その1)
疎通確認が済み、達成感と同時に、ちょっと一息つきたい気分です。
たかだか初期不良のチェックでもずい分いろいろあって、情報が頭からこぼれそう。
少し記憶の整理をしなくては。
そこでルーターは先生方にお任せし、溜まった本業の処理と、覚え書きの作成に専念すること半日。
3時ごろ、ひと休みついでに2人の様子を覗いてみると、なにやら彼らは小声で密談中です。
柏木:「また何かへんな話してるんですか?」
S野さん:「『また』って人聞きの悪い。 仕事の話ですよ」
N村さん:「研修用にコースというか、実機を使ったシナリオを作るとしたら・・ちょっと今の機器では不足のようなんです」
えー。 けっこういろいろやったけどなあ。
[起動~設定情報確認]、[IPアドレス設定]、[TFTPサーバへのバックアップ]、[スタティック・ルーティング設定]、[pingの疎通確認]
わたしみたいな初心者には十分と思いますが。
S野さん:「まあ、[パスワード設定/復旧]を足せば、入門コースは出来上がりって気もするけど」
N村さん:「しかし、"show run"とかの基本コマンドが使えないのは痛いです。 現場でも試験でも使えないコマンドを覚えても仕方ないでしょう」
うんうんとうなづくS野さん。
さらに話を聞くと、"CDP"と"IPv6"も使えないことが判明したとか。
N村さん:「IPv6もいまや試験範囲。 CDPなんて基本の位置づけですよ」
S野さん:「それで、もう少し新しいルーターを買いたいなあ・・という話をね」
この前は、これさえあれば大丈夫みたいなこと言ってたような・・。
N村さん:「ついでにスイッチ2台でVLAN間ルーティング。 シミュレーションの※"例の問題"対策に必須でしょう」
2台?
S野さん:「欲を言えば、3台あるとスパニング・ツリーができるんだけどな」
3台?
柏木:「何台買うつもりですかっ。 予算出ると思います!?」
S野さん:「それは・・柏木さんの(ポンポンと二の腕を叩き)ここで何とか」
柏木:「は? 何言ってるんですか? ちょっと! 笑ってごまかさない!」
N村さん:「ほら、柏木さん、責任者ですから」
すっかり忘れてた。 まったく、こんな時だけ持ち上げて。
柏木:「幾らかかるんです?」
S野さん:「ルーターは最低でも2万・・IOS12.3以降だと、3万円近くするらしくて。 でもスイッチは1万以下ですよ」
柏木:「ぜんぶで4~5万?ダメダメ! そんな無理な交渉、ヒトに押し付けるなんてズルイですよ~」
協議の結果、UB川さんからO塩さんに話してもらうことになりました。
すると、あっさり・・
O塩さん:「実際、必要なんだね? ・・うん、いいよ! 買いましょう!」
さすが社長、太っ腹!
※ 「CCNA旧試験のシミュレーション問題は、スイッチにVTPとVLANを設定、VLAN間ルーティング確立、というものに決まってました。 新試験になって、もう内容は変わってると思われます。悪しからず」(S野氏談)
たかだか初期不良のチェックでもずい分いろいろあって、情報が頭からこぼれそう。
少し記憶の整理をしなくては。
そこでルーターは先生方にお任せし、溜まった本業の処理と、覚え書きの作成に専念すること半日。
3時ごろ、ひと休みついでに2人の様子を覗いてみると、なにやら彼らは小声で密談中です。
柏木:「また何かへんな話してるんですか?」
S野さん:「『また』って人聞きの悪い。 仕事の話ですよ」
N村さん:「研修用にコースというか、実機を使ったシナリオを作るとしたら・・ちょっと今の機器では不足のようなんです」
えー。 けっこういろいろやったけどなあ。
[起動~設定情報確認]、[IPアドレス設定]、[TFTPサーバへのバックアップ]、[スタティック・ルーティング設定]、[pingの疎通確認]
わたしみたいな初心者には十分と思いますが。
S野さん:「まあ、[パスワード設定/復旧]を足せば、入門コースは出来上がりって気もするけど」
N村さん:「しかし、"show run"とかの基本コマンドが使えないのは痛いです。 現場でも試験でも使えないコマンドを覚えても仕方ないでしょう」
うんうんとうなづくS野さん。
さらに話を聞くと、"CDP"と"IPv6"も使えないことが判明したとか。
N村さん:「IPv6もいまや試験範囲。 CDPなんて基本の位置づけですよ」
S野さん:「それで、もう少し新しいルーターを買いたいなあ・・という話をね」
この前は、これさえあれば大丈夫みたいなこと言ってたような・・。
N村さん:「ついでにスイッチ2台でVLAN間ルーティング。 シミュレーションの※"例の問題"対策に必須でしょう」
2台?
S野さん:「欲を言えば、3台あるとスパニング・ツリーができるんだけどな」
3台?
柏木:「何台買うつもりですかっ。 予算出ると思います!?」
S野さん:「それは・・柏木さんの(ポンポンと二の腕を叩き)ここで何とか」
柏木:「は? 何言ってるんですか? ちょっと! 笑ってごまかさない!」
N村さん:「ほら、柏木さん、責任者ですから」
すっかり忘れてた。 まったく、こんな時だけ持ち上げて。
柏木:「幾らかかるんです?」
S野さん:「ルーターは最低でも2万・・IOS12.3以降だと、3万円近くするらしくて。 でもスイッチは1万以下ですよ」
柏木:「ぜんぶで4~5万?ダメダメ! そんな無理な交渉、ヒトに押し付けるなんてズルイですよ~」
協議の結果、UB川さんからO塩さんに話してもらうことになりました。
すると、あっさり・・
O塩さん:「実際、必要なんだね? ・・うん、いいよ! 買いましょう!」
さすが社長、太っ腹!
※ 「CCNA旧試験のシミュレーション問題は、スイッチにVTPとVLANを設定、VLAN間ルーティング確立、というものに決まってました。 新試験になって、もう内容は変わってると思われます。悪しからず」(S野氏談)
2008.08.27
疎通確認 その2
S野さん:「じゃあ、最初から順番に考えてみますか。 HostAからのpingパケットの動きを」
柏木:「えーと、それはRouterAに行きますよね?」
N村さん:「デフォルト・ゲートウェイに指定してるから、当然そうです。 それから?」
柏木:「RouterBへ・・・ルーティング・テーブルにもとづいて」
N村さん:「そのルーティング・テーブルの現状はというと」
[RouterA_ルーティング・テーブル]
N村さん:「何も設定を入れてないので、ルーターは直接接続の「192.168.1.0/24」と「192.168.2.0/24」のネットワークしか知りません。 ここに、HostB宛てのパケットが来たら?」
柏木:「ルーティング・テーブルに、『192.168.3.0ネットワーク』は無い・・宛て先到達不能(Destination unreachable)ですか」
N村さん:「RouterBのe0ポート宛てなら?」
柏木:「それも『192.168.3.0ネットワーク』だから、同じく到達不能」
N村さん:「つまり、RouterAに『192.168.3.0/24』宛てのルーティングを入れなければ、パケットがHostBまで届くはずがないんです」
[ping_宛先到達不能]
なるほど、こうして聞くと当たり前のことですねぇ。
・・・すると、なんでRouterBのs1ポート宛てがNGになるんでしょう?
直結の『192.168.2.0/30』なら、ルーティング・テーブルにあるのに・・。
S野さん:「とりあえず、スタティックで入れますねー」
[RouterA_ルーティング追加]
S野さん:「RouterAからHostBは通りましたよ」
柏木:「あの、なんでさっきは、RouterBのs1宛てがNGになったんですか?」
N村さん:「今もNGですよ。 やってみてください」
[RouterB_s1宛_NG]
ほんとだ。なぜ???
S野さん:「まあ、順番に行きましょう。 RouterAまで来たパケットは、ルーティング・テーブルに従ってs0ポートから送出される、と」
柏木:「RouterBに着いたら、同じようにRouterBのルーティング・テーブルに従って、HostB宛てに送られます・・で、到着」
N村さん:「そうすると、HostBはエコー・リプライを返します」
柏木:「?」
N村さん:「エラー・メッセージの"echo reply"。 柏木さん、『3分間ネットワーク』は知ってますか?」
柏木:「あー、聞いたことある。 有名なんですよね」
N村さん:「解りやすくてオススメです。 えー簡単に言うと、こちらからエコー要求のICMPパケットを送って、受信側がエラー・メッセージを返すのが、pingの仕組みです。 種類がたくさんある中で、エコー・リプライ・メッセージが戻れば、pingはOKということになります」
むむ、すこし見えてきたかも。
N村さん:「今、HostBからのエラー・メッセージは、デフォゲのRouterBまでは戻って来ますが、ルーティングを入れていないので、そこから進めません。 パケットは廃棄され、Pingはそのまま時間切れになってしまいます」
[エコー・リプライ_時間切れ]
わかりました。
さっきと同じで、RouterBは直接接続ではない「192.168.1.0ネットワーク」を知らないので、「192.168.1.1」宛てのエラー・メッセージ・パケットを、HostA向けに送れないんですね。
N村さん:「RouterBのs1宛てがNGなのも、同じ理由です。」
柏木:「『192.168.2.2』には到達してるんだけど、エラー・メッセージが戻ってこなくて時間切れ。 それで表示が"Requested timed out"だったんですね」
S野さん:「RouterBにルーティング入れますよー」

[RouerB_ルーティグ・テーブル] [RouterB_ルーティング追加]
S野さん:「RouterBからHostAも通りましたよ」
N村さん:「これで、往復の経路が確立しました。 柏木さん、疎通確認をしてみてください」
では、真打ち登場ということで(ウソです)、わたくしめが。
[RouterB_s1宛_OK] [HostB宛_OK]

ようやくpart5:end-to-endの疎通確認が終了です。
な、長かった・・・。
もう、今日の仕事は終わりかな・・・。
柏木:「えーと、それはRouterAに行きますよね?」
N村さん:「デフォルト・ゲートウェイに指定してるから、当然そうです。 それから?」
柏木:「RouterBへ・・・ルーティング・テーブルにもとづいて」
N村さん:「そのルーティング・テーブルの現状はというと」

N村さん:「何も設定を入れてないので、ルーターは直接接続の「192.168.1.0/24」と「192.168.2.0/24」のネットワークしか知りません。 ここに、HostB宛てのパケットが来たら?」
柏木:「ルーティング・テーブルに、『192.168.3.0ネットワーク』は無い・・宛て先到達不能(Destination unreachable)ですか」
N村さん:「RouterBのe0ポート宛てなら?」
柏木:「それも『192.168.3.0ネットワーク』だから、同じく到達不能」
N村さん:「つまり、RouterAに『192.168.3.0/24』宛てのルーティングを入れなければ、パケットがHostBまで届くはずがないんです」

なるほど、こうして聞くと当たり前のことですねぇ。
・・・すると、なんでRouterBのs1ポート宛てがNGになるんでしょう?
直結の『192.168.2.0/30』なら、ルーティング・テーブルにあるのに・・。
S野さん:「とりあえず、スタティックで入れますねー」

S野さん:「RouterAからHostBは通りましたよ」
柏木:「あの、なんでさっきは、RouterBのs1宛てがNGになったんですか?」
N村さん:「今もNGですよ。 やってみてください」

ほんとだ。なぜ???
S野さん:「まあ、順番に行きましょう。 RouterAまで来たパケットは、ルーティング・テーブルに従ってs0ポートから送出される、と」
柏木:「RouterBに着いたら、同じようにRouterBのルーティング・テーブルに従って、HostB宛てに送られます・・で、到着」
N村さん:「そうすると、HostBはエコー・リプライを返します」
柏木:「?」
N村さん:「エラー・メッセージの"echo reply"。 柏木さん、『3分間ネットワーク』は知ってますか?」
柏木:「あー、聞いたことある。 有名なんですよね」
N村さん:「解りやすくてオススメです。 えー簡単に言うと、こちらからエコー要求のICMPパケットを送って、受信側がエラー・メッセージを返すのが、pingの仕組みです。 種類がたくさんある中で、エコー・リプライ・メッセージが戻れば、pingはOKということになります」
むむ、すこし見えてきたかも。
N村さん:「今、HostBからのエラー・メッセージは、デフォゲのRouterBまでは戻って来ますが、ルーティングを入れていないので、そこから進めません。 パケットは廃棄され、Pingはそのまま時間切れになってしまいます」

わかりました。
さっきと同じで、RouterBは直接接続ではない「192.168.1.0ネットワーク」を知らないので、「192.168.1.1」宛てのエラー・メッセージ・パケットを、HostA向けに送れないんですね。
N村さん:「RouterBのs1宛てがNGなのも、同じ理由です。」
柏木:「『192.168.2.2』には到達してるんだけど、エラー・メッセージが戻ってこなくて時間切れ。 それで表示が"Requested timed out"だったんですね」
S野さん:「RouterBにルーティング入れますよー」


[RouerB_ルーティグ・テーブル] [RouterB_ルーティング追加]
S野さん:「RouterBからHostAも通りましたよ」
N村さん:「これで、往復の経路が確立しました。 柏木さん、疎通確認をしてみてください」
では、真打ち登場ということで(ウソです)、わたくしめが。
[RouterB_s1宛_OK] [HostB宛_OK]


ようやくpart5:end-to-endの疎通確認が終了です。
な、長かった・・・。
もう、今日の仕事は終わりかな・・・。
2008.08.26
疎通確認 その1
残るは作業手順part5、疎通確認だけです。
UB川さん:「柏木くん、帰るよ」
柏木:「え? ああ、もうこんな時間」
時計を見るともう5時半近く。集中していて、気づきませんでした。
O塩さん:「がんばってるねー。残業?」
柏木:「え、いえ。。。 もう終わります」
S野さん:「お、最後の疎通ですか。 ほとんど一人でやっちゃいましたね。 出る幕ありませんでしたよ」
ふふ。自尊心をくすぐられます。
帰り支度を済ませた皆さんが見守る中、HostAからHostBへpingを打ちます。
柏木:「はい、終わり!」
N村さん:「・・柏木さん、これNGです」
柏木:「へっ?」
N村さん:「"Reply from ~"が一見OKに見えますが。 "Destination host unreachable"なので、宛て先到達不能です」
[HostA-HostB]
柏木:「あれ、なぜ?どうして? ・・・どうしましょう?」
UB川さん:「・・今日はもう帰りましょうかね」
柏木:「・・はい」
得意げにしていた自分が恥ずかしい・・
-翌日-
pingがHostAからどこまで届いているのか。まずそれを調べてみることにしました。
HostB側からひとつずつさかのぼり、「RouterBのe1ポート→RouterBのs1→RouterAのs1→RouterAのe1」の順番で、pingを飛ばします。
[HostA-RouterB] [HostA-RouterA]

結果はこんなふうになりました。
[構成図+疎通結果]
なるほど、結局RouterAまではOKで、そこから先に行ってないんですね。
S野さん:「どうですか?」
柏木:「うーん、RouterAまでは行くんですけど、RouterBに届かないんです」
N村さん:「昨日思ったんですが、柏木さん、ルーティング入れました?」
そんなものもありましたね・・。 確かに何も設定してません。 でも、
柏木:「HostAはRouterAとつながってて、RouterAはRouterBとつながってますよね? このままでも、RouterBまで届くんじゃないですか?」
N村さん:「届いてるんじゃないですか」
??? どーゆーこと?
UB川さん:「柏木くん、帰るよ」
柏木:「え? ああ、もうこんな時間」
時計を見るともう5時半近く。集中していて、気づきませんでした。
O塩さん:「がんばってるねー。残業?」
柏木:「え、いえ。。。 もう終わります」
S野さん:「お、最後の疎通ですか。 ほとんど一人でやっちゃいましたね。 出る幕ありませんでしたよ」
ふふ。自尊心をくすぐられます。
帰り支度を済ませた皆さんが見守る中、HostAからHostBへpingを打ちます。
柏木:「はい、終わり!」
N村さん:「・・柏木さん、これNGです」
柏木:「へっ?」
N村さん:「"Reply from ~"が一見OKに見えますが。 "Destination host unreachable"なので、宛て先到達不能です」

柏木:「あれ、なぜ?どうして? ・・・どうしましょう?」
UB川さん:「・・今日はもう帰りましょうかね」
柏木:「・・はい」
得意げにしていた自分が恥ずかしい・・
-翌日-
pingがHostAからどこまで届いているのか。まずそれを調べてみることにしました。
HostB側からひとつずつさかのぼり、「RouterBのe1ポート→RouterBのs1→RouterAのs1→RouterAのe1」の順番で、pingを飛ばします。
[HostA-RouterB] [HostA-RouterA]


結果はこんなふうになりました。

なるほど、結局RouterAまではOKで、そこから先に行ってないんですね。
S野さん:「どうですか?」
柏木:「うーん、RouterAまでは行くんですけど、RouterBに届かないんです」
N村さん:「昨日思ったんですが、柏木さん、ルーティング入れました?」
そんなものもありましたね・・。 確かに何も設定してません。 でも、
柏木:「HostAはRouterAとつながってて、RouterAはRouterBとつながってますよね? このままでも、RouterBまで届くんじゃないですか?」
N村さん:「届いてるんじゃないですか」
??? どーゆーこと?
2008.08.20
DCEとDTE
さあ、Part3。これはPart1とほとんど同じなので、かんたんです
よって省略
問題のPart4、これは少しだけやっかいなんです。
Ciscoルーターは通常"DTE"(データ端末装置)として動作しますが、
ルーター同士をシリアル接続する場合、片方を"DCE"(DTEをWAN回線に接続するための装置)
にしなくてはなりません。
よくわからないのは、2台のうちどっちをDCEにするのかってこと。
好きなほうを選んで、コマンドで設定するんだろうな、くらいに思っていたのですが、
ぜんぜん違いました。
バック・ツー・バック・ケーブルには、向きがあるんですね。 ケーブル自体に印刷されていました。

[Back to Backケーブル:DCE側] [Back to Backケーブル:DTE側]
では、DCE側をRouterAのSerial0ポートに接続します。 そして"show controllers"コマンドで確認
[show controllers]
うん、DCEで間違いなし。
IPアドレスを設定して、と・・あれれ、エラーです。
[Bad mask]
え~とこれは、/30のサブネットマスクが拒否されているのかな? どうしよう・・先生!?
え・・"ip sub"でTABキー?
[ip subnet-zero]
うまくいった。 何で?
インターネットで調べると、こーゆーことでした。
「192.168.2.1/30」を2進数で表すと、
---------------------------------------------------------------
(本来の)ネットワーク部 ←|→ (本来の)ホスト部
11000000 . 10101000 . 00000010 | 000000 | 01
サブネット化 ホスト
---------------------------------------------------------------
となります。
サブネット化した6ビットが全部「0」です。 これが"ゼロ・サブネット"で、昔は利用不可だったそうです。
"ip subnet-zero"は、ゼロ・サブネットを使えるようにするコマンドで、
IOS12.0以降は、最初から設定されているとか。 12.0・・これ10.2だしね・・。
いやいや感慨(悲しみ?)に浸っているヒマはない。
ポートの閉塞解除は"no shutdown"。 ここまでを、RouterAとRouterBの両方で設定します。
さてこのとき、インターフェースの状態を見ると、"line protocol is down"となっています。
黒本によると、「物理層は動作しているが、データリンク層のKeepaliveがない状態」だそうです。
[show interface_1]
ではDCE側のRouterAに、クロックレートの設定を入れます。
コマンドは、"clock rate "で、数値の単位がbitになるのがポイントです。
とくに理由はないのですが、64kbitに設定します。
30秒くらいしたら、lineがupになったとかいうメッセージがぴょこっと出ました。
コマンドで確認すると、確かに"line protocol is up"になっています。
[clock rate~show interface_2]
PingもOK、ふふ、いい感じです。 今のあたし、ちょっとエンジニアっぽくないですか?
さあ、次はいよいよend-to-endの疎通確認です。
よって省略
問題のPart4、これは少しだけやっかいなんです。
Ciscoルーターは通常"DTE"(データ端末装置)として動作しますが、
ルーター同士をシリアル接続する場合、片方を"DCE"(DTEをWAN回線に接続するための装置)
にしなくてはなりません。
よくわからないのは、2台のうちどっちをDCEにするのかってこと。
好きなほうを選んで、コマンドで設定するんだろうな、くらいに思っていたのですが、
ぜんぜん違いました。
バック・ツー・バック・ケーブルには、向きがあるんですね。 ケーブル自体に印刷されていました。


[Back to Backケーブル:DCE側] [Back to Backケーブル:DTE側]
では、DCE側をRouterAのSerial0ポートに接続します。 そして"show controllers"コマンドで確認

うん、DCEで間違いなし。
IPアドレスを設定して、と・・あれれ、エラーです。

え~とこれは、/30のサブネットマスクが拒否されているのかな? どうしよう・・先生!?
え・・"ip sub"でTABキー?

うまくいった。 何で?
インターネットで調べると、こーゆーことでした。
「192.168.2.1/30」を2進数で表すと、
---------------------------------------------------------------
(本来の)ネットワーク部 ←|→ (本来の)ホスト部
11000000 . 10101000 . 00000010 | 000000 | 01
サブネット化 ホスト
---------------------------------------------------------------
となります。
サブネット化した6ビットが全部「0」です。 これが"ゼロ・サブネット"で、昔は利用不可だったそうです。
"ip subnet-zero"は、ゼロ・サブネットを使えるようにするコマンドで、
IOS12.0以降は、最初から設定されているとか。 12.0・・これ10.2だしね・・。
いやいや感慨(悲しみ?)に浸っているヒマはない。
ポートの閉塞解除は"no shutdown"。 ここまでを、RouterAとRouterBの両方で設定します。
さてこのとき、インターフェースの状態を見ると、"line protocol is down"となっています。
黒本によると、「物理層は動作しているが、データリンク層のKeepaliveがない状態」だそうです。

ではDCE側のRouterAに、クロックレートの設定を入れます。
コマンドは、"clock rate "で、数値の単位がbitになるのがポイントです。
とくに理由はないのですが、64kbitに設定します。
30秒くらいしたら、lineがupになったとかいうメッセージがぴょこっと出ました。
コマンドで確認すると、確かに"line protocol is up"になっています。

PingもOK、ふふ、いい感じです。 今のあたし、ちょっとエンジニアっぽくないですか?
さあ、次はいよいよend-to-endの疎通確認です。