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じゃあ、どこから手をつけようかなぁ。S野さんならどうします?

S野さん:「そうですねー、4段階に分けて進めるかなぁ。 あ、IOSのバックアップがあるから、5段階か」

構成図 [構成図]
5段階とは、
Part1:HostA-RouterA間の通信確立
Part2:HostAにTFTPサーバソフトを入れて、RouterAのIOSをバックアップ
Part3:HostB-RouterB間の通信確立
Part4:RouterA-RouterB間の通信確立
Part5:end-to-endの疎通確認
とのこと。

ではまずPart1。HostAのIPアドレスを設定します。これは私でもお茶の子さいさい。
対抗側、RouterAのeth0にはIPアドレスを設定済だから、もう通信できるはず。HostAからPingを飛ばしてみます。 うん、OKです。
01_HostA-RouterA間_Ping [HostA-RouterA間_Ping]

Part2、TFTPサーバを作ります。
Vectorで無料ソフトを調べたら、「TFTPサーバプログラム TFTPD」というのが見つかりました。
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、「TFTPD」というフォルダが出来ました。
02_TFTPDフォルダ [TFTPDフォルダ]

exeファイルをダブルクリックすると・・・何も起きないかと思いきや、画面の右下に見慣れないアイコンが。
アイコン [アイコン]

アイコンを右クリックして設定画面を開きます。
アクセスパスをデスクトップからTFTPDフォルダに変更した以外は、なにも手を加えずともよさそうです。
設定画面 [設定画面]

では、RouterAに戻って、IOSのバックアップを始めましょう。
HostAとの疎通はすでにOK、PCのドライブ容量は十分あるはず。

コマンドは、"copy flash tftp"です。
copy先、つまりHostAのIPアドレスとファイル名を指定し、"y"でcopyスタート。
copy flash tftp [copy flash tftp]

終わったかな?
TFTPサーバフォルダを見ると、ちゃんとIOSファイルがあります。 おや、サイズが微妙に違うような?
バックアップ成功? [バックアップ成功?]

でも大丈夫。プロパティで見たら、copy元ファイルと同じ3276816バイトでした。
ファイルサイズ [IOSファイルのプロパティ]

これでほんとにバックアップ成功です!
2008.08.08 コマンド発見
それからN&Sの2人がいろいろ調べてたどり着いた結論
     「 I O S が 古 す ぎ る 」
[show version]
show version

N村さん:「最新がVersion12.4だから、確かに10.2はかなり古いです。それにしても、"sh run"が無いというのは(苦笑)」
S野さん:「"Copyright (c) 1986-1995"からすると、どうやら20年前のソフトなんじゃないかと・・・」
UB川さん:「古い・・メチャクチャ古い・・(笑) コマンド無いって、ぜんぜんダメじゃん(笑) 使えねー。ウハ、ウハハ(大笑)

笑ってる場合ですか。 ほら、O塩さんがっくりきてます。

O塩さん:「そ、そっかー。じゃあなに、ぜんぜん使い物にならない?」
S野さん:「、あ~、どうなんでしょう・・
UB川さん:「・・まぁ、とりあえず一息入れてから考えますか」
柏木:「あ、お茶いれましょうか?」

先月、寿退社されたKB田さんの差し入れスウィーツをいただいて、ほっと一息。
[デザート] sweets KB田さん、ごちそうさまでした

元気を取り戻したところで、それぞれ担当を決め、次の作業に取り掛かります
O塩さんとUB川さんは外出のついでに本屋で参考資料探し.
  N村さんとT木くん(準新人:ぴちぴちの19才)はインターネットで情報収集
    S野さんとわたしは引き続きルーター担当です

まずは"show"コマンドの一覧を調べてみます
S野さん:「(カチャカチャ) あ、これかな?見つけた!
show configuration [show configuration]

S野さん:「NVRAMには何も入っていない・・startup-configはないってことですね」
Webチームからも、

N村さん:「Ping-tの『Ciscoコマンド集 Wiki』に、昔の"sh run"コマンドが載っていました」
早速、その"write terminal"を試してみると・・
write terminal [write terminalとethernet0ポート]

確かに、先ほどS野さんが設定した、ethernet0ポートのIPアドレスが表示されています。
これは、"show running-config"に間違いないようですね!

さらに『Ciscoコマンド集 Wiki』によれば、"write"コマンドはIOS 10.0以降でサポートしており、"write"もしくは"write memory"が、"copy running-config startup-config"と同じなんだそうです。

N村さん:「TFTPサーバにバックアップもできますね。疎通確認の次は、IOSのバックアップをとりましょう」

ああ、よかった。
O塩さんとUB川さんは収穫がなかったようですが、雰囲気は一気に明るくなりました。
よーし、この調子で残りも設定しちゃいましょう!
UB川さん:「おおー、動いたねえー」
N村さん:「パスワードも、ちゃんと消してありましたね。 つぎ、"sh run"打ってみましょう」

ショーラン? ああ、"show running-config"。  えっと(黒本を見つつ)、まず特権モードになる・・と。
"en"まで入力して、あとはTABキーのコマンド補完で"enable"に。 よし、enter!

続いて、"sh"+TABキー、"run"+ TABキーで、"show running-config"に・・・ならないよ?
何度TABキーを押しても、コマンドは補完されず、"show run"のまま、繰り返しです。

柏木:「先生方。 これは?」
S野さん:「おっかしーなー。 じゃあ、手入力で」
柏木:「なんかエラー・メッセージが出ましたよ。 "Invalid input・・なんとかかんとか"って(英語読めませ~ん)」
sh run [show running-configのエラー]

S野さん:「綴りは間違ってないし・・ちょっといいですか?」
N村さん:「いやな予感がする・・」

席を替わったS野さんは、"show running-config"を後ろから消していき、"show r"まで来ると、"?"と入力しました
N&S「えぇっ!?」
ヘルプ [show r?]

O塩さん/UB川さん/柏木:「なになに? どうしたの?」
N村さん:「コマンドが・・ない・・(ぼーぜん)」
UB川さん:「ない? ないってどーゆーこと? (それって何かまずいの?)」
O塩さん:「えっ、壊れてるの? (1000円もしたのに!)」
S野さん:「いや、まだそうとは・・ (でも1000円だけに?)」

も、もしかして、不良品をつかまされたのでしょーか
(届いたルーターにケーブル類を取付けましたが、ポートが3つ余ってます)

N村さん:「同じです。3つともRJ-45ですから」
S野さん:「大事なのはCONSOLEポート。AUXは補助ポートでBRIはISDN用だから、まあ僕たちが使うことはないでしょーね」

たしか、PCのCOMポートと、ロールオーバー・ケーブルで接続するんだっけ。

    [ロールオーバーケーブル] コンソールケーブル

ISDNっていまどき使うのかな? それはいいとして、補助ポートって?
S野さん:「う、そこは突っ込まないでください。あんま知らないっす

・・・声、小さくなってる。 ま、いいです。 とりあえずロールオーバー・ケーブルをつなぎましょう。

                              [PC側]
コンソールポート     シリアルポート
[ルーター側]

柏木:「次は?」
S野さん:「PCつないで構成組んで、end-to-endの疎通を確認しましょっか」
N村さん:「構成図を作ったほうがいいですね。簡単なのでいいから」

構成図? ・・・また次から次へと注文が多いなあ。
こんな感じですか?    [構成図]
               構成図

アイコンはシスコのサイト「http://www.cisco.com/web/about/ac50/ac47/2.html」からダウンロードしました。
では、構成図を見ながら。

柏木:「PCとルーターをクロスケーブルでつないで、と」
S野さん:「じゃ、ルーターの初期設定お願いします。Hostの設定はこちらでやりますから」

PCでターミナルソフト"TeraTerm"を開き、COMポート1で接続します。そうそう、シリアル接続の設定もしなきゃ。
[COM1で接続]                   [シリアルポートの設定]
TeraTerm    シリアル設定

いよいよ、ルーターの電源スイッチオーン! あー、なんかずらずら文字が出てきた・・・止まった。
[初期画面①]
初期画面1  えーと、『Would you like to enter the initial configuration
                          dialog? [yes]:』?
                          ここで"yes"だとセットアップモードになっちゃうから、"n"っと。
                          『Press RETURN to get started!』 ね。じゃ、enter・・あれ?

インターフェースがダウンしたとかのメッセージが出て・・・
あれ、止まった。えい、えい、(enter連打!)    [初期画面②]
来た! この「Router>」が、"プロンプト"ですね!  初期画面2

数日後、Cisco2503が2台、会社に届きました。

早速箱から出してみます。
どれどれ、・・・ん、一度に2つは持てないかも。S野さん、見てないで手伝ってください。
あ、ヤフオクの写真は裏側だったんですね。正面はなんにもないんだ。

[正面写真]                        [背面写真]
Cisco2503_正面      Cisco2503_背面

UB川さん:「さすがに汚いねえ(笑)。こっちなんか天板に大きなキズがあるし」
O塩さん:「値段が値段だから」
全員:「確かに・・(苦笑)」

大きさは、だいたい幅45cm、奥行25cm、高さが4cmくらい。思ったより小さいです。
では、早速ケーブル類を取付けてみます。

[ケーブルなど]
付属品

え~と、電源は右はしか。1本アースをとっているから3芯なんですよね。
でも黒いケーブルは反対側のコンセントも3芯なのに、白いのは普通の2芯コンセントですよ?

[電源ケーブル(黒)]                   [電源ケーブル(白)]
電源ケーブル①      電源ケーブル②

O塩さん:「白いのはソ○マップで100円だっけな。大丈夫、動くよ」
柏木:「はぁ。この深緑色のケーブルはなんですか?」
N村さん:「バック・ツー・バックケーブルです。シリアルポート同士をつなぐのに使います」
S野さん:「とりあえず、こっちのSerial0とそっちのSerial1を」

[シリアル接続]
シリアル接続口   はい、取り付けましたよ

例のMAUは、口の形からして"AUI"ですね?    [AUIとMAU]                           残るは3ポートですか・・・                 MAU接続口

[残りの3ポート]
RJ-45ポート     AUX"と"CONSOLE"と""BRI"か。
                              口の形はよく見るLANケーブルと同じような・・・?
                              (次回へ続く)